みなさま

百年の孤独という小説をご存じでしょうか。

同名の焼酎がありますが、その名前の由来もこの本からです。

コロンビア出身のノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスの代表作にしてラテンアメリカ文学の最高峰とも称される長編小説。

あらすじとしましては架空の地マコンド村を舞台に、ブエンディア一族の繁栄と衰退の百年を描いた壮大な年代記という内容です。

日本では1972年に初めて新潮社から出版され、新装版、改訳版、さらにその新装版……と、装いを変えながら、50年以上もの間愛されてきた。そんな本が今年‎2024の6月26日にようやく文庫化されました。

この本は長く読まれているにもかかわらず、今まで一度も文庫化されていないことから、いつから「『百年の孤独』が文庫化されると世界が滅びる。とまで言われてきました。面白いですね。

ちなみに、同じく「文庫化されると世界が滅びる」と言われている作品として、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』があります。1990年の初版以来『百年の孤独』と同じくずっと単行本のまま売上を伸ばし続けているイタリア文学です。こちらも文庫化したらいつか手を出したい小説です。ハードカバーは重くて持ち歩きに不便ですからね。

今夜は百年の孤独を飲みながら、百年の孤独を読み、百年の孤独に思いを馳せてみては如何でしょうか。