先月、ニュースで報道されていたのでご存じの方も多いと思いますが
今年の愛知県の祇園祭ポスター（画像上）が
過去に開催された他のお祭りのポスター（画像下）と酷似したデザインだということで
回収する騒ぎとなり、炎上した件を取り上げてみます。

このポスターを担当したのは地元の印刷会社のデザイナーで
本人も制作の際に、該当のポスターを参考にしたとのことですが、
参考というにはあまりにそのまますぎるので、
せめて色味を変えてみるとか、筆文字風にするなど
流水画の要素を他の見せ方で表現できたのでは？と
ふたつのポスターを見比べて、つい考え込んでしまいました。

楽曲の場合、アレンジによっては原曲より洗練された良曲になることも多いですが
元が完成されたデザインだと、それ以降の模倣品はどうしてもクオリティが低く見えてしまうので
参考のテイストを汲み取りつつ、違うアプローチの見せ方を考えることが
デザインを提供する上で大事だなと思えた事例でした。

画像引用元
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/1628861?ph=1